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ニート

今さらでもないが、
ニート(Not in Education, Employment, or Training)
という言葉が聞かれるようになって、
4年くらいが経った。

学生でも、職業訓練中の身でもない無職の人。
働く意思を持たない点でフリーターと区別される。

統合失調症の患者でも、
働ける人は働ける。

職場を与えられて、
その病気に対して周囲の理解があればあるほど、
働けるとは思う。もちろん、まったく問題がない、
というわけにはいかないだろう。

しかし、ニートに対しては、そうはいかない。
就職した時点で、それがアルバイトだろうが、パートだろうが、
当然の義務として、ちゃんとした働きが要求される。

だから、働く意思が見えないと、
「まあ、これも病気の症状の一つだろう」
と理解される患者とは違い、

「ちゃんと、仕事をしろ!給料泥棒!」
なんて怒鳴られることもあるだろう。

ニートが、それに耐えられるとは思えない。
心のどこかで、働かなくても、親と暮らしていれば、
食っていける、という考えがあるから...

統合失調症という病気も大変だが、
ニートという現象は、もっと大変な気がしてきた。

日本ばかりでなく、その国の大きなロスに違いない。

勉強させたい

弟は、心の病を抱えながらも、
幸い、仕事をすることが出来ている。

恵まれているほうだと感じる。

ただ、仕事ぶりについては、
それほど良くないだろう、
という気はしている。

仕事が単調なせいもあるかもしれないが、
本人自身が、言われたこと以外に
やろうという気持ちがないせいもあるだろう。

本気でやりたいと思える仕事に、
何かしら出会わせてやりたいなぁ、
と思って、

何かを勉強させたいとは思っているが、
読むのを薦めた本でさえも
読まないことは分かっている。

こればっかりは、
子供じゃないので、
付きっきりで読ませる、
という具合にはいかない。

何か好奇心をもって勉強してくれたら...

でも、それは、かなり難しいようだ。
テレビを見るにしても、
どこかに出かけるにしても、
落ち着いていることがめったいにないようだから。

その状態を落ち着かせて、
何か建設的なことをやらせようというのは、
家族のエゴか。

よく分からない。

まもなく、40歳になる。
吸収力も、格段に落ちていく。
考え方の柔軟さも、なくなってきている。

勉強しなくちゃ、終わってしまう。

何かいい方があればいいのだけれど...

ホームレス

今から5年前ほど、
何度目かの退院をして、
すぐさま、東京に向かった父。

いちおう、出稼ぎに行く、
ということであった。

頼みもしないのに、職業安定所に行き、
行き先を見つけて、働きに行った。

はずだった…

しかし、手元にお金はない。

働き先で、すぐに、
給料の前借をして、
給料日が来る頃には、
もらう給料がほとんどないような状態。

正月が近くなって、
そろそろ帰って来ると思いきや、
職場には「田舎に帰る」と言いつつ、
蒸発した。

待てども、待てども、
帰って来ない。

いちおう、家出人捜索願を、
警察に出す。

連絡も何もない。

自由気ままに生きているんだろう…

好き勝手をして、
死んでしまうなら、
それはそれでしょうがない。

本人が望んだ人生だから、
なんて考えていると、
蒸発から1ヶ月して、

品川公園で行き倒れていたのを発見された。
こちらに連絡が入り、
急遽、迎えに行く。

羽田空港で降りて、
東京モノレールで、
民生病院に行く際に、
思いました。

「ホームレスをして行き倒れた父を迎えに行くなんて、
 なかなか経験できないことを経験しているなぁ」

と。

久々の対面。

ものすごく痩せていた。

3年前に亡くなった祖父に、
そっくりな顔をしていた。

痩せれば、やっぱり親子っていう感じ。

胃潰瘍が2個あって、
今すぐには退院出来ないから、
ということで、面会だけで帰って来た。

とんでもない父親。

めったにない経験をさせてくれる父親。

病気なのか、本性なのか、よく分からない。



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Shu。いい言葉ねっと運営。父が統合失調症で16回の入退院、弟も後に統合失調症になる。穏やかでない家庭環境で、いろいろと学んだ。

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