2008年7月アーカイブ

音沙汰なし

昨晩は、父からの電話がなかった。

ちょっと不安になる...

毎週の電話がなくなると、
やっぱり、様子が分からなくなるからね。

お金が増えようがないと分かって、
アタックをあきらめたのか。

何を考えているか分からない時が、
昔から一番心配だった。

父を見ていると、
そういう時がよくあった。

今は、寮にいて、
一人っきりになることがないから、
悶々として、病状が悪化するということは
ないだろうけど、家にいて、
一人っきりになるようになって、
ある意味、ひきこもりみたいになると、

その病状の進行は速かったと記憶している。

どんどん、行動が狂っていく。

夜は、ほとんど眠らない。
急に、思いついたように、動き出す。

そして、夜どころか、日中もほとんど眠ることなく、
活動的に動き出したりもする。

そうなると、もう、家族の心の状態も、乱れてくる。

ある朝、偶然にも、
車のクラクションが壊れて、
鳴りっぱなし状態になった。

必然的に思ったのは、
父が、車に何かしたんじゃないか!

っていうことだった。

何かおかしなことの原因が、
すべて父にあるように思えてくる。

家族みんなが、そんな心理状態に
追い込まれてしまう。

結局、それは、
クラクションのスイッチが壊れて、
オンしっぱなしの状態になったためだったけれど、

それがきっかけとなり、
家族みんながもうガマンできないために、
父は、強制入院となった。

20歳頃だったかな。

今思えば、もう昔の話だ。

音沙汰なし、何を考えているのか、
分からないっていうのは、本当に不安なものだ。

お金

援護寮に入っている父が、
もう少しお金が欲しい、
と言ってきた。

予想していたことだ。

退院して、寮に入りたいと言った時には、
お金が厳しくなるっていうことだぞ、
とは言い聞かせておいたことなので、

「自分で選んだことだから、しょうがないだろ」

と言うことしか出来ない。

すると、父は言う。

「寮の○○さん(スタッフの名前)が、
 増やしてもらえと言っていた。」

そんなわけがない。
父の財布状況を分かっているだけに、
そんな無責任なことを言うわけがないのだ。

そういうことを言う父の心理状況も分かる。
ある意味、私を試している。

祖父は、そういう言葉に弱かった。
体裁をものすごく気にする人だったから、
他人がどう言っていた、こう言っていた、
なんて言葉を聞くと、すぐに反応した。

だから、父がつくった借金も、
一生懸命に返そうとした。

それがダメだった。

幸い、私は、そういうところを見てきたので、
父の「試し」には乗らない。

父が退院したくて退院し、
入りたくて入った寮。
苦しくなることは覚悟の上だったのだから。

私が子供の頃に、
パチンコ通いをして、
お金を湯水のように使っていた父が、
60歳を過ぎて、辛抱すること、節約することを、
学ばなきゃいけないなんて、情けないけど、
しょうがないことなのだ。

頭、よかったよねぇ~

今は、老人ホームにいる義母。
16歳の時に、統合失調症を発病して、
かなり不安定だった様子。

今では、禁止されている
ロボトミー手術を施されたらしい。

カンタンに言えば、
精神を不安定にさせやすい神経を
ぶっち切ってしまうこと。

そうすれば、鈍くなる。
そして、穏やかになったように見える。

悪いのは、人の感情に対しても、
けっこう鈍くなってしまうこと。

もともとしつこい性格だったのだろう。
たとえば、何かが気になると、
何度も何度も、人に確認するクセがあった。

やっぱり、いっしょにいる家族としては、
かなり、うんざりしてしまう。

10年前には、そんな義母を連れて、
買い物に行ったりしていたが、
義母の同級生に偶然会ったりすると、
その変貌ぶりに驚かれた後には、

必ず、

「ホントに、この人は、頭がよかったよねぇ~」

と言われていた。

統合失調症=頭のいい人になる病気。

なんて公式は、イメージされたくないものだが、
本当に、よく言われた。

実際、私の弟も、とっても頭がよかった。
父については、3人兄弟の中では一番よかった、
とは聞いている。



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プロフィール

Shu。いい言葉ねっと運営。父が統合失調症で16回の入退院、弟も後に統合失調症になる。穏やかでない家庭環境で、いろいろと学んだ。

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