統合失調症が、
まだ「精神分裂病」という名前だった頃、
驚愕の事件が起きた。
心身が壊れていた父に
付き合わされてほとほと困っていた家族。
それをダメ押しするかのように、
朝起きたら、夏だって言うのに、
当時の実家のすぐ近くの田んぼで、
稲刈りをしていた。
手に鎌をもって、
ひたすら稲を刈っていた。
その前日までは、
部屋にひきこもって、
ずーっと考え事をしていた父。
おそらく考えていたことは、
パチンコをしてなくなったお金のこと。
次は、どこから、
お金を借りようか、
どうしたらいいか、ってなことくらいだろう。
稲刈りをする姿を見て、
ちょっと恐くなったと同時に、
ああ、こりゃダメだと思った。
たしか、それから数日と経たないうちに、
何度も入退院を繰り返している精神病院から、
顔なじみの男の看護士さん2名が来て、
父を連れて行った。
わたしは、何歳だったかな。
20歳頃だったかな?
そういう光景を見慣れてはいたけれど、
やっぱり、心が不安定になった記憶を感じる。
不安定になるはずだ。
そして、家庭において、
不安定な心になるっていうのは、
あまりいいことじゃない。
Shu。