統合失調症とは?
昔は、精神分裂病と呼ばれていました。重症感がただよう病名と、分かりにくい症状に、戸惑う家族は少なくなかったことでしょう。病名は、統合失調症に変わりましたが、相変わらず、家族には、分からないことが多いです。ただ、患者と付き合っていれば、自分の生き方、家族とか人生を考えるきっかけになります。 by Shu
昔は、精神分裂病と呼ばれていました。重症感がただよう病名と、分かりにくい症状に、戸惑う家族は少なくなかったことでしょう。病名は、統合失調症に変わりましたが、相変わらず、家族には、分からないことが多いです。ただ、患者と付き合っていれば、自分の生き方、家族とか人生を考えるきっかけになります。 by Shu
やっぱり、人は、
自分で問題をつくって、
自分で騒いでいる。
統合失調症の患者を見ていると、
人間の、そういう宿命というのを感じる。
弟の最近のトラブル。
今日は、2日分の食費と、
1か月分のお米代を、
口座に入金する日だった。
1週間も前から、私は、
インターネットで入金予約をしている。
そして、その時の確認で、
お米は、明日までにもつから、
今日降ろしてもいいし、
明日降ろしてもいいな、
と話し合っていた。
まず、仕事のお昼休みに、
食費を、ATMで降ろしたらしい。
残高には、お米代が、
ちゃんと残っていることを確認した弟。
その時点では、
明日お米を買うつもりだったのだろう。
そして、今日の夕方6:00過ぎ。
何を思ったか、自宅近くのATMに行き、
お米代を降ろそうとした。
そしたら、
「残高が不足しております」
という表示。
こういういきさつだったのを、
私に、電話をするときには、
「お米代が入っていませんでした。」
としか言ってこない。
そんなことはない、と思いつつも、
頭から、弟のことを否定出来ないので、
私も、ネットで入金履歴を確認してから、
事のいきさつを問いただした。
「ちゃんと、入金されていたぞ。
どういうことなんだ?」
と質問して初めて、
お昼休みに降ろしたこと、
夕方6:00過ぎに降ろそうとしたことを、
伝えてくる。
口座に、中途半端な残額があると、
心が不安定になってしまう弟のゆえに、
キッカリしか入れていない。
となれば、手数料のかかる夕方6:00以降の時間帯には、
お米代を降ろそうとすれば、「不足です」と出るに決まっている。
そう説明すると、
「そういうこと」
なんて、偉そうな口をたたく弟。
なに、言ってるんだ?
おまえが、自分で心変わりして、
話し合った行動とちがうことをして、
自分でトラブルを作って、
自分で騒いでいるだけじゃないか!
こんなことの繰り返しである。
いつもいつも、
自分でトラブルを作って、
他人を巻き込んで、
自分が騒いでいる。
ふぅー、疲れます。
問題というものが、
発生した時に、
出来れば、ちょっと小さく分けて、
考えれば、解決しやすいのだが、
どうも、問題を複雑にしたいのか、
それとも、問題を解決したくないのか、
わざわざ、問題を混ぜこぜにする傾向が、
うちの弟にはある。
どうしても、
それをしなくちゃいけなかったんだ、
みたいに主張をする。
それもガンコに。
しかし、それにも慣れてくると、
その主張よりも、
本人が大切にしているものを引き出してくると、
意外と簡単に、混ぜこぜにしていた事実を
認めたりする。
こういう状態を見ると、
病気なのか、性格なのか、
さっぱり分からなくなる。
家族が、どこまで関わってあげられるか。
やっぱり、それがポイントなんだなぁ、
と思います。
自分でやらせることが、
一番大切。
しかし、時には、ちょこっと、
愛情を感じてもらうために、
たいしたことでないことで
手助けをする。
そして、
こっちもこれだけ頑張っているんだから、
あんたも、がんばりなさいよ、と伝える。
これは、口で言わないと、
分からない。
そういう病気の人達だからです。
だいたいにおいて、
自分のことしか考えられない状態に
なっているので、
無言のメッセージは、
難しいはずです。
先週は、弟のスーツのズボンの
アイロンがけをしました。
すそあげテープがはがれてしまって、
やり直したのです。
「こんなこと、本当は、おまえが
自分でやらなきゃいけないんだよ。
ここまで、俺がやってんだから、
おまえも頑張れよ。」と。
本人は、ちょっと、
その気になっていました。
そういう積み重ねなんだろうなぁって思います。
ある意味、恩着せがましいですが、
「きっかけ」が必要な人達ですから、
それも利用しています。
先週土曜日に、秋田県で、
「全国クレジット・サラ金問題対策協議会」が
開かれたそうな。(朝日新聞サイトより)
で、一つの宣言が。
「多重債務の原因としてのギャンブル依存問題に取り組む宣言」
パチンコなどのギャンブルのために借金を重ねる輩ども。
わたしお親父も、そういう一人だった。
そんな「ギャンブル依存症」を
心の病として治療することで
借金苦を減らそうという取り組みらしいです。
私が面白いと思ったことは、
こういう会議が、なんで、
秋田県で開かれたのか?
ということだ。
自殺率の高い県だから?
そして、その大きな原因の一つに、
ギャンブルによる借金苦があるのか?
いずれにしろ、この県には、
そんな問題が少なくないようだ。
格差社会。
地方である秋田には、
新しい産業など起こる気配もなく、
パチンコ屋でさえも、
次々と倒産している「カネ離れ地帯」?
ギャンブル店よりも必要なのは、
もっと創造的な産業なのだろう。
あと、お医者さんか…
それも、地方に来るお医者さんが、
減っているという現状もあるようだしな。
患者本人の人間性を見たときに、
この人が、もし無人島で生活したら、
どうなるんだろう…
って考えたりする時があります。
誰かといっしょにいると、
相手を困らせたり、
本人がストレスになったり、
トラブルが起きる。
そういう人がいない無人島であったら、
どうなるだろうか?
誰のことも気にせずに、
考える必要もなく生きていける環境。
それが無人島…
のように思える。
けれど、そうはならないだろう、現実は。
生きている間に、
何についてでも悩み、
考え出したりするのが
病状なだけだから、
無人島にいて、
誰も自分の面倒を見てくれない、
食べるものを探すのも自分、
寝る場所を探すのも自分、
何かをするか何かをしないかを決めるのも自分、
となれば、それだけで悩むだろうなぁと思う。
しかし、やっぱり、
悩まない可能性も
ちょっとはあるかもしれない。
やっぱり、精神の病は、
人と人との交流があって生じるものだろうから。
けれど、無人島での生活で、
最大の悩みは、
「自分は、死ぬまで、ここにいるのだろうか?」
じゃないかな。
これは、悩むにも大きすぎるものだ。
ちょっとの間だけでも、
無人島生活をさせて様子を見てみたい。
どれが最初で、
どれが2番目で、
どれが3番目か、
っていうことは分からない。
けれど、父に関して言えば、
この3つがキーワードだった。
借金、
ギャンブル、
精神病。
子供ながらに、
この3つの存在が怖かった。
どうしようもなく、
その3つの前では、
自分が無力な気がした。
けれど、大人になって、
それを打開する方法が、
勉強することによって、
知識を得ることによって、
分かってくることを知った。
最初に読んだのは、
借金の本だったかもしれない。
自己破産なるものがあると知って、
ちょっと気楽になった。
けれど、自己破産をさせたことはない。
そもそも、必要ではなかった。
財産もないし、返済能力もない。
次に読んだのは、
ギャンブル依存症の本だったと思う。
どういう心理状況で、
父がパチンコにハマっているか
分かってきた。
下手すれば、
自分にも、そういう傾向があるかもな、
っていう気もした。
けれど、私の場合は、
人生すべてをギャンブル化して、
いろんなことにチャレンジする方に
面白味を感じたから、
賭け事のギャンブルには進まなかった。
そして、精神病の本を読み、
意味不明だった病気がちょっと分かり出した。
この3つについて、
分かってきたことが増えて、
正体不明だった父をつかみかけた気になった。
実際、その気になっただけだった。
現実の父は、相変わらず、
トラブルメーカーだったからね。
けれど、その気になっただけでも、
良かった。
また、分からないことが出てきたら、
知識を増せばいいという道も開けたから。
今となっては、そんなに分からないことでもない。
学ぶことは、大切だ。
周囲にとって、一番の教訓だと思う。
昨日、援護寮にいる父からの電話。
あたりさわりのない会話で
終わろうとしていたので、
「そっちこそ、何かないか?」
と聞き返してみた。
「そうだな。また、温泉に行きたいくらいだな。」
という返事。
本当かどうかは、
分からない。
それしか思い浮かばないだけなような気もする。
「子供たちが、春休みに入るから、
その時に、いっしょに行くか?」
と尋ねたら、
「うーん」
という返事。
なんとなく、反応がイマイチ。
なんだろうなぁ…と思った。
そんなに、孫への関心もないのかな。
それとも、今、使えるお金がないから、
あげられるものもなくてイヤなのかな。
よく分からない。
もともと、よく分からない。
本当の考えを言っているのか、
言っていないのか、よく分からない。
ずーっと分からないかもなぁ。
どこに、本当の気持ちを隠しているんだろう。
それとも、本当のことを言っているのだろうか。
考えても、やっぱり分からない。
昨晩、弟からの電話。
「兄さん、俺が、
○○していることは
知っているよね。」
「ああ、知ってるよ。」
こういう電話は、
これで、もう何回目になるんだろう。
ダメだ、と言われていることをしているのを、
私でも、他の誰かでも、知ってもらっている、
といことは、
それが、してもいい許可だ、
と解釈したいのである。
病気のせいか、性格のせいか、
よく分からないが、
人のせいにしたいのだ。
私は、つづけて言う。
「知ってるけれど、
だから、OKというわけじゃないぞ。
ダメだっていうのは、前から言っているんだからな。
それを、おまえが自分に都合のいいように考えて、
おまえで選んで、やっているんだからな。
それで、後々になって、
おまえが後悔するようなことになっても、
それは、おまえのせいだからな。」
「…」
しばらくして、
「わかった。やめるよ。」
と返答してくる。
しかし、多分、やめないだろう、と私は思う。
こういう確認を何度となくする。
この繰り返し…
ダメなことを辞めるのは、
けっこうな勇気がいる。
それは、統合失調症の患者でなくても、
同じこと。難しいもんです。
薬がちゃんと効いていれば、
10:00-6:00までの時間は、
ちゃんと眠っているはずだが、
それが落ち着いていられない、
のが普通になっている弟。
その原因は、いろいろ。
1.翌日のことや、考えすぎていることが
頭の中を巡って、興奮している時。
2.コーヒーやお茶を飲むせいで、
薬の中に入っている睡眠薬が
効いていない?
3.仕事が終わると、午後4:00頃には帰宅してしまうため、
ちょっと横になって、眠りに入ってしまうと、
夜の分の眠気が遠くなってしまうため。
だいたいは、こんな感じだろう。
どれか1つというわけでなく、
混じり合って、眠らないという現象が起きる。
いっしょに住む家族は、迷惑このうえない。
そこで、ルールを決めた。
10:00-6:00の間、眠らないのは勝手だが、
居間やキッチンには入ってくるな、というルール。
行き来していいのは、
自分の部屋、トイレ、
洗面所、そしてそこまでの廊下。
なんとか、守れているようだ。
しかし、このルールにも、
抜け道があった。
洗面所の蛇口が、
洗濯機のホースと直結しているため、
夜中に、水を飲んだり、手を洗うことができない。
うーん、どうしよう。
洗面所の隣りの、風呂場の蛇口を使わせようか。
なんてことを考えている。
ふつうの家庭からすれば、
なんとバカらしいこと、ルールを
つくっているもんだ、と思うだろうね。
けれど、患者といっしょに生活して、
家族の方が、精神的にまいってしまわないためにも、
そういうルールは、必要なのだ。
ほかに、いい方法はないかな。
そういえば、昨晩は、
父からの電話がなかった。
たいした用事もないのに、
毎週日曜日の夕方だいたい7:00頃にきていた電話。
それが、こなかった…
と思ってみれば、
なんか不思議な、
それでいて、
「どんな心境の変化があったんだろう?」
という期待のような、不安も感じたりする。
病院とか、寮とかにいる時には、
本人に会えるから、
父の存在とか、考えていることとかを、
それほど遠くに感じることはない。
昨日1日電話がこないことについても、
そんなに問題じゃない気がする。
しかし、病気でありながら、
外にいて、あちらこちらへとウロチョロしている時には、
遠くに感じる。本人の心のありかが見えなくなる。
だいたいは、パチンコ屋さんに行く父であったが、
そのパチンコ屋も、数え切れないほどあったから、
どこに行けばいるのか、なんて分からない。
見えなくなる患者といるのは、
とても不安になる。
家族としては、何か問題を起こしていないか、
とばかり考える。
実際、そういう時に、
交通事故を起こしていたりしたこともあった。
借金を重ねている時もあった。
本人が見えなくなると、
やっぱり、問題をつくっている。
見えなくならないところに置くこと。
こちらも、見失わないようにすること。
これって、大切なんだよね。
自分ですら、自分が分からないんだから。
Shu。言葉力仕事人。いい言葉ねっとを運営。父が統合失調症で16回の入退院、弟も後に統合失調症になる。穏やかでない家庭環境で、いろいろと学んだ。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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