低い自己評価や劣等感を持ちながらも、
一方では「自分だけは特別なはず」という
根拠のない思い込みを抱く自己愛人格は、
若者にしばしば認められる、そう珍しくない人格特徴だ。
というよりも、少子化で過剰な期待をかけられて育ち、
メディアからも「あなたは特別」というメッセージが与えられ、
それにもかかわらず社会のなかでは
自分が"その他大勢"であることを自覚しながら
暮らさなければならない現代の若者は、
多かれ少なかれほとんどが
自己愛人格の持ち主と言ってもいいのではないか。
(
就職がこわい、香山リカ)
仕事というのは、社会からの評価を
受けやすいシーンである。
その評価に満足いかなければ、
逃げればいい。いっときは逃げられる。
しかし、また、別のところに言って、
評価されたら、また考えなければいけない。
そこで逃げれば、また同じこと。
逃げて、逃げて、本当のことが見つかればいいが、
ただ逃げてばかりいるなら、何も生まれない。