ギャンブルの魔力

偶然性のゲーム

麻雀は、お金を賭けるかどうかに関わらず、偶然性もあるゲームです。麻雀が本当に強くなるために、この偶然性から生まれる「ギャンブルの魔力」を知ることは、大きなヒントになります。「ギャンブルの魔力」(渋谷昌三)より引用します。

ギャンブルは人間心理の弱点を見事についたものだ。

理性ではやめてなくては、と思っていても、つい大金をつぎこんでしまったり、仕事を放ったらかしにして打ち込んでしまうということも、ままあるのである。わかってはいても、やめられない、つまり、理性ではコントロールできない心理状態に陥ってしまう、そこがギャンブルの魔力なのである。

理性を失わせる、弱点をついてくるのが、ギャンブル。こわいですね。 

人生もギャンブル

人生そのものも、十分にギャンブルである。進学、就職、恋愛、結婚...、すべて成功するか、失敗に終わるか、先の見えないギャンブルと同じではないか。そう考えると、この「ギャンブル心理」は人生そのものに広く通じているといえよう。

かならず当たるわけではなく、「ときどき当たって報酬が得られる」からこそ、ギャンブルは人をひきつけてやまないのである。

九回負けて一回勝つ場合のほうが、その喜びが忘れられず、ギャンブルにのめりこんでいくことも多い。

必ず勝つわけじゃない。必ず成功するわけじゃない。必ず負けるとも限らない。でも、もし勝ったら、とっても嬉しいことが起こる。これが、やめられないギャンブルですね。 

たった一度の成功という刺激

動物は、一度ある方法で成功すると、その方法にいつまでも固執する傾向がある。

人間には本来、より強い刺激を求めるという傾向がある。

ギャンブルにのめりこむ人間というのは、たいていの場合金銭感覚がふつうではなくなっていると言える。パチンコで一万円スッっても、五日目に五万円儲かればチャラになると思っている。そして経験的に、それは実際にあり得ることだから、たいして悔しそうな顔もしないのだろう。

一般的にいって、ギャンブルが行われる場には大勢人が集まり、ある種の興奮状態になっているから、その活性化作用もまた一段と強いものになっている。

怖いのは「絶対に当たる」と、根拠のない確信を抱くようになったときだ。

状況がきびしいほど、人はそれを認めたがらず、空しい希望にすがりたがるものなのだ。

成功するは絶対に成功する、自分はツイているんだ。と思って、真っ当な努力をするのはいいですが、確率に大きく左右されるもののために、そのプラス思考を使いすぎると、泥沼にハマる。 

取り返そうという罠

負けをギャンブルで取り返そうとすると、泥沼にハマるのは時間の問題といっても過言ではない。まえには大勝ちしたのだから、あれと同じことがあれば何とかなる。夢よもう一度、とどんどん深みにハマっていって、気がついたときにはにっちもさっちもいかなくなっていたという事態に陥る。

負けを取り戻そうという心理が働くと、冷静さが失われるから、引き際もわからなくなるし、つぎ込む金額も大きくなる。しかも、当たるまでやめられないと思うから、損害は増えるいっぽうなのだ。

負けたのは、たしかに確率の問題だろう。だから、勝つことにも、確率の問題が関係してくる。いくら意気込んでも、勝つ確率の低いケースもあるのだ。そこで、大きな賭けをしたら、大損することになる。 

マニュアルはない

一般的にいえることだが、不定率の収入というのは人間のやる気を起こさせ、定率の収入は逆にやる気を起こさせない。

ギャンブルというのは、私たちが生きている現実を縮図化した、シュミレーションの一種である。現実の人生というのは、さまざまな要因が複雑にからみあっていて、その勝ち負けの結果は、そうはっきりとは手てこない。ほとんどの人にとっては、勝ったのだか、負けたのだかはわからないというのが本当のところである。偶然と必然がごちゃごちゃに絡み合い、その結果を判定するのは、まず不可能といっていい。

ギャンブルというものは、「こうすれば、こうなる」といった法則性や因果律ではなく、結果がどう出るかわからない「偶然」に大きく依拠するゲームだ。

マニュアルで勝てるぐらいなら、ギャンブルなど成立しないのである。 

 いろんな攻略本、成功本が出回っているけど、戦う心理状態の方が、大切な場合もある。もちろん、基本的なルール、基本的な戦い方は知っておかなくてはいけないが、それ以上は、確率の問題で起こることもあれば、起きないこともあるのだから。



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