芋ほり

妻:今日、アコに芋ほりさせたかったんだけどねぇ。
  雨が降っちゃったからねぇ。

夫:しょうがないだろ。

妻:代わりに、来週の火曜日にやるんだって。

夫:手伝いに行くの?

妻:なんとか来て下さい、
  っていう感じで先生たちがお願いしてたから。

夫:おまえ、お願いされると、弱いからな。

あなたはあなた

夫:ああ、気が重い。

妻:なに?

夫:あのお宅に、お願いするのが気が重いんだよ。

妻:どうして?

夫:当番で、やる、やると言っても、
  結局やってくれないで、今まで来てるだろ。

妻:うん。

夫:なんか、お願いするだけ無駄な気もしてくるけど、
  だからといって、やっぱり、やってもらわなくちゃ
  いけないことだし。ああ、気が重い。

妻:わたし、何ともない。

夫:?

妻:以前は、あなたが気が重いといえば、
  わたしも、気が重くなっていたけど、
  今は、関係なくなってきたわ。
  強くなったことね。

夫:まあ、強くなったかどうかは、知らんけど、
  共依存じゃない日もあるってことじゃないか。

一人外食

妻:明日、ババに面会に行って、 
  その帰り、一人で外食してくるね。

夫:お、おまえにしては、いい決意じゃん。

妻:わたし、がんばっているから、
  たまにはいいでしょ。

夫:そうだ、そうだ。
  うちのことは気にせず行ってこい。

(翌日、電話がかかってくる)

妻:今、終わったから、
  もし、お店が開いていたら、食べて帰るけど、
  開いてなかったら...

夫:いいから、食べてこい。
  って、絶対に開いているから。

妻:わかった、じゃあね。

夫:へい。

とにかく、罪悪感の感じやすい女です。

突然だから

(電話が鳴る)

妻:今、電話がとれないから、
  あなたがとって。

夫:はいはい。
  もしもし...

電:いつも、お世話になっております。
  ○○○○苑(ババの老人ホーム)の者ですが、
  今日、大腸ガンの術後検査の日でして、
  私どもで、今、病院に連れて行っているところです。

夫:お世話様です。
  ありがとうございます。

電:急なことですから、ご家族の方は、
  いらっしゃること出来ませんよね。

夫:ああ、そうですね。
  申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

電:分かりました。何か、ありましたら、ご連絡いたします。

夫:はい、よろしくお願いします。

(ガチャ)

夫:聞こえたか?

妻:だいたいは...

夫:(省略)...っていうことだって。

妻:あなたが出て、良かったかもね。

夫:そうだな。おまえ、忙しくても、
  行かなきゃいけないような気がしてくるヤツだもんな。

妻:うん。

夫:とりあえず、よかった。

親思い

妻:ねえねえ、いとこの結婚式に、
  父さんが、私とあなたが行ってこい、
  っていうけど、どうする?

夫:俺は行かなくていいだろ。
  おまえと、義父さんが行ってきたら、
  いいんじゃないの?

妻:そう、しようっか。

夫:場所は、どこだ?

妻:△△ホテルだって。

夫:じゃあ、駅の近くじゃん。
  もし、俺と子供らが出かけるために、
  車を使っても、列車で行けるから
  問題ないな。

妻:親戚一同様を乗せるバスが、
  出るんだって。

夫:じゃ、なおさら、いいじゃん。

妻:父さんは、本当は、私といっしょに
  行きたかったんでしょうね。

夫:そんなことが分かるなら、
  最初から、そう決めればよかったのに...。
  俺もそう思うよ。

口内炎

妻:口内炎だから、しゃべらせないで。

夫:きたな、夏休みの疲れだよ。
  がんばりすぎなんだって...

妻:なんにも、がんばってないよ。

夫:よく、言うよ。

妻:食事の後の茶碗は、子供たちに
  洗ってもらっているし...

夫:だって、おまえ、見方を変えれば、
  ホントに落ち着かない人間だよ。
  食事が始まったっていうのに、
  台所に立っていって、また何か仕事を
  始めるんだから。

妻:...

夫:俺ら、おまえといっしょに、
  ご飯を食べている気が全然しないよ。

チコ:そうかもね。

ユコ:たしかに...

夫:間違いなく、夏休みの疲れだって。

夏バテ?

妻:ねぇー、なんか、食べることに飽きてない?

夫:べつに。

妻:わたし、なんか、飽きてきた。

夫:あら...

妻:なんだろ、さっぱりしたものでも食べたいかな。

夫:今晩の夕食の予定はなんだ?

妻:あなたが作るチャーハン。

夫:うーん、俺も、チャーハンだったら、
  なんか、食欲、わかないかな。

妻:やっぱり、さっぱりしたものにする?

夫:分からない。いずれにしろ、俺が作るから、
  ちょっと待って。

妻:...

夫:おまえ、何に疲れたんだろうね。

待たせられない

夫:おかえり。

  ちゃんと、お金おろせたか?

 

妻:それなんだけど、私、カードあずかっていくの忘れたじゃない?

  だから、おろしてこなかったよ。

 

夫:だから言ったじゃん。カードなくてもおろせるんだって。

  なんのために暗証番号、おしえたんだよ。

 

妻:だって、後ろで待ってる人がひとりいて、

  私、待たせてると思うとダメなんだよね~。

 

夫:またそんなこといって。

  待たされてると感じてないよその人だって。

 

妻:・・・やっぱりそうだよね。

私がいないから

妻:明日から私、いないからいろいろやっとかないとね。

  そうじして、せんたくしておいて、食事の下ごしらえも...。

 

夫:せんたくはこどもたちにやらせればいいし、飯もおれつくれるし。

  チャーハンとかそうめんとか。ジジには何だせばいい?

 

妻:そうそう、イカのお刺身だしといて。

 

夫:もう少し気楽にでかけてこいよ。

  なんでも自分でやらないと気がすまないんだから。

  人をダメにするタイプ、おまえ。

 

妻:だよね。

いつでも...

(電話が鳴る)

妻:もしもし。

電:-

妻:あ、はい、お世話になっております。

電:-

妻:はい。

電:-

妻:あのぉ、うちは、いつでもいいですよ。
  先生の都合のいい日に合わせます。
  他の人で、また都合悪い人いれば、
  また変わってもいいですし。

電:-

妻:いえいえ、こちらこそ、最初の日程の家庭訪問より、
  変えてもらって助かります。

電:-

妻:では。

夫:先生?

妻:アコさんのお母さんに最初にかけて、
  助かりました。って言ってたよ。

夫:そりゃあ、合わせてくれるかならな。

妻:ま、それを見越して、電話したんでしょうけど。



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プロフィール

婿取りの39歳。職業は元ナース、Noと言えない性格。夫は同い年のキレ者、長女チコはクールな小心者、次女ユコはホットな無謀者、三女アコは正体不明。

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