ダイエットを忘れる
どれくらい忘れられるか?
最初から、丸1日、ダイエットのこと、食べることを忘れられるなんて期待はしないほうがいい。そんなことを期待すれば、それこそ、急ぐダイエットと同じ心理状態になってしまう。たとえば、最初は10分でもいい。次に30分でもいい。そして、1時間。という具合に、忘れていられる時間を増やしていけばいいのだ。それが積み重なれば、ちょっとは、ダイエットのことを思い出しても、1日のほとんどが、ダイエットから解放されることになる。
右の体重グラフにあるように、去年(2007)の9月7日~12月20日の間に、わたしは67kg→60kgのダイエットと、体重キープに成功した。今年(2008)の7月7日での体重が61kgと、ちょっと油断が見られたので、リバウンド防止とベスト体重(58kg)へのダイエットのため、また「忘れるダイエット」をやっている。実際、それほど大変ではない。なぜなら、うまく忘れていられるからだ。忘れていられる時間の断片が増えていけば、本当に、楽なもんである。
忘れられた理由
それまでの私にも、ダイエットしようと思い立った回数も理由も、1つだけには限らなかった。けれども、なかなかうまくいかなかったことが数年。たしかに、他人の目から見れば、それほど太っているようには見えない外見であっても、結婚してから付いたお腹まわりのぜい肉は現実であり、どことなく、太っていることから来る不快感も、自分なりにイヤだと感じていた。
そんな折、去年の9月には、うまい具合に、2つの理由が重なった。1つは、健康診断が2ヵ月後に迫ったこと。もう1つは、娘たちの卓球を強くしようと決意したこと。そのためには、わたし自身もダイエットして、かなり動けるようになって、上達しなければダメだと思ったのだ。卓球の練習相手をするのは、私と娘たちとの貴重なコミュニケーションの時間にもなっていたから、卓球道場や卓球サークルに娘たちを送り込むことは考えられなかった。
また、自分たちだけで練習して研究して上達しろと言っても、うまくいくことは望めそうにもない。となれば、わたし自身が上達して、練習相手としてちゃんと意味のある存在にならなければいけない。私の燃える競争心が幸いして、これら2つの理由のおかげで、食べることを忘れる決意を強くもってダイエットを始めることが出来た。私の「自分探し」は、健康診断で肥満を指摘されることのイヤさ、娘らのために自分が卓球上達すること、そしてそれらに対する強い競争心、だったことになる。きっと、1つでも欠ければ、ダイエットはうまくいかなかったであろう。まさしく、自分探しがズレてしまうからだ。
自分へのごほうびシステム
自分探しをすることは、自分への「ごほうびシステム」を変えることに、他ならない。これまでは、食べ物がごほうびだった可能性がある。そこに、精神的な満足があったのだ。その「ごほうび」に依存してしまうことを、人間的に、精神的に弱いと見る目もあるかもしれない。しかし、人は誰しも、何らかのごほうびなしには、やる気が湧かないのも事実だ。
だから、そのごほうびシステムを変えればいいのだ。ごほうびを、食べ物のままにしたいなら、それはそれでいい。ただ、毎日、好きなものを好きなだけ食べてもいいというごほうびは、止めることにしよう。たとえば、トップページで紹介したように、○日までダイエットをがんばったら、1000円分のスィーツを買って食べようなんていうごほうびがいいと思う。「ごほうびスィーツ」とかの名前をつけたら、もっとワクワクするかもしれない。忘れられる理由があればいいのだ。
わたしの場合、いよいよ、その「ごほうびスィーツ」の日が来た時には、とても嬉しかった。健康診断を終えて、その足で、買おうと思っていたスィーツを買いに出かけた。しかし、いざ買おうとしたが、どう考えても、1食では食べ切れない量、だと分かる。じゃあ、3食に分けて、食べてみようと思っても、限りがあることを知る。とりあえず、今回は、これと、これと、あれと、あれと、それと、それと、と絞り込んで、1000円以内でスィーツを買った。それでも多い。ただ、なんと言っても、1日だけのごほうびだから、喜んで食べ始めた。
ごほうびの味わいが変化する
1つ目のスィーツ、うーん、おいしい。これ、これ、これが食べたかったんだ。
2つ目のスィーツ、これもおいしい。
3つ目のスィーツ、おいしい。でも、ちょっとお腹いっぱいになってきたな。
4つ目のスィーツ、今お腹がいっぱいだけど、とりあえず食べよう。
5つ目のスィーツ、うーん、ま、食べなくていいや。後にしよう。
こんな具合になって変わってきた。あんなに食べたいものだったのに、食べなくていいや、という心境に変わってきた。というのは、食べることが、自分の中でそれほど大切でなくなってきた証拠だったのだろう。自分に対して、ダイエット、がんばったよな。これらを食べるために、がんばったんだよな。また、2週間、がんばってみよう。次に、食べたいスィーツを目標に決めて、がんばろうと思い、ペンをとったが...、なんか違う。
うーん、食べたいものが、あんまり浮かんでこない。たしかに、今、食べたばかりだからだろうけど... こんなものを食べたいがために、私はダイエットをがんばったのかなぁ。食べる日を毎日夢見て、がんばったのかなぁ。 逆に考えれば、こんなものを食べるために、肥満体になって不健康にならなくてもいいような気がするなぁ。という考え方に変わってきていた。きっと、新しい「精神的な満足」に気づいたんだと思う。自分探しの旅、第1ステージが終わったことを感じた。
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