横山秀夫ワールド: 新聞記者 アーカイブ

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2008年12月 4日

クライマーズ・ハイ

横山秀夫「クライマーズ・ハイ」。

1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を
翻弄された地元新聞記者たちの濃密な1週間。

北関東新聞の古参記者、悠木和雅は、
同僚の元クライマー、安西に誘われ、
衝立岩に挑む予定だったが、出発日の夜、
御巣鷹山で墜落事故が発生し、
約束を果たせなくなる。

一人で出発したはずの安西もまた、
山とは無関係の歓楽街で倒れ、
意識が戻らない。
「下りるために登るんさ」
という謎の言葉を残したまま。

未曾有の巨大事故。社内の確執。
親子関係の苦悩...。事故の全権デスクを
命じられた悠木は、2つの「魔の山」の狭間で
じりじりと追い詰められていく。

事故の真相を描くと思いきや、
新聞記者の目の前に降ってきた、
生涯二度とないかもしれない事故に、
燃え上がる若手記者、全権デスクの姿に、
引き込まれました。

そして、やっぱり、
組織という壁に邪魔をされて、
主張したいものが主張できない、
しかし、それが出来ない事情も分かる苦しさ。

毎日毎日の新聞だけに、
それと向き合う記者、社員の姿の歯がゆさ。
心に迫るものがありました。

いい本だと思います。
また読みたい気持ちになりましたし...

2008年10月 4日

ネタ元

横山秀夫「動機」の中におさめられている短編。

地方新聞記者の女性に、
全国紙の記者から声がかかった。
引き抜きだ。

同僚の記者や上司から、
女性に対する偏見を感じ、
息苦しいと思っていた矢先、
OKを出そうと考え出した彼女。

しかし、ふと、なぜ、
自分が引き抜かれるんだろう?
と考えた。

他の記者に比べて能力があるわけでもない。
とすると、スクープをねらえる「ネタ元」を持っているからか。
しかし、彼女自身、その「ネタ元」が確かなのか、
自信がない。

それを確かめるべく、いろいろと動いているうちに、
自分の職場への思いが返ってくる。しかし、
心は、ほぼ辞めることに決まっていた。

そこへ...

53ページの短編ストーリー。



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