横山秀夫ワールド: 社会事件 アーカイブ

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2008年10月15日

ペルソナの微笑

横山秀夫「第三の時効」の中におさめられている短編。

子供を利用した殺人事件。
殺された父親が飲まされたのは、青酸カリ。
一人の男が、お父さんの足の臭いが
消えるからと言って、子供に指図した薬。

子供は、お父さんの足の臭いが消えるなら、
ということで、本当に、その指示通り、
父親に、青酸カリの粉末を、お酒に入れた。

借金の取立てをしていたその父親に、
恨みのある人間は、数知れず。
犯人の特定は、困難をきわめた。

そして、事件から13年目。
またもや、青酸カリ事件が起きる。
同一犯の仕業か。

犯罪の裏側の読み方って、
いろいろあるんだなぁ、
と感じました。

46ページの短編ストーリー。

2008年10月 3日

逆転の夏

横山秀夫「動機」の中におさめられている短編。

「入りませんか?」
自販機でタバコを買い、
大雨の中、車にもどろうとした時、
傘を差した若い女性に
声をかけられたところから事件は始まった。

それは、女子高生だった。
自分の保身のため衝動的に行った殺人事件。
懲役12年を終えて出所した人間には、
新たな試練が待っていた...

出所した本人、家族に訪れる試練。
そういうことが考えられます。

それゆえに、陥ってしまう罠。

むずかしいなぁ、と感じました。

105ページの短編ストーリー。

2008年9月26日

ルパンの消息

第9回サントリーミステリー大賞佳作:横山秀夫「ルパンの消息」。

平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。
15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、
実は殺人事件だった
―しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。
時効まで24時間。事件解明に総力を挙げる捜査陣は、
女性教師の死と 絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。―
3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な期末テスト奪取計画には、
時を超えた驚愕の結末 が待っていた...。

昭和の日本を震撼させた「三億円事件」までをも取り込んだ複眼的ミステリー。
横山秀夫の原点、デビュー前に書い た"幻の処女作"とのことです。

3億円事件について知らない人が読むと、
こんな事件だったんだ、と思うかもしれない。

犯人を推理するというよりも、
それぞれの人間の生き様、心理を
読み解いていくのが面白いですね。

いい言葉も、散りばめられている。

「どうであれば幸せで、
 どうなら不幸だというのだ。
 どこかに線でも引いてあるというのか。」

「人間のする事、考える事、
 そう違うものではない。
 所々に頭をもたげた情報を
 読むのではなく、人間そのものを読むんだ。」



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