【横山秀夫さんについて】
横山秀夫さんは記者出身の作家。1957年1月17日生まれ。警察官、警察組織を描く、鋭い視点には、その経験の濃さが垣間見られます。半落ち、看守眼、動機、クライマーズ・ハイなどを読んでいると、警察ばかりでなく、組織のなかで生きていくことの葛藤が間近に感じられる。そんな言葉を集めてみました。まだまだ色々な本を生み出してくれることでしょう。楽しみです。

【横山秀夫作品リスト】

たった今、
この瞬間に何を考え何を書くか
というところで勝負していきたい。
作家の読書道、横山秀夫)
 
人は、過去に生きられない。
今、今日、考えたこと、
経験したことが、「生もの」として、
人に伝えるときに、惹きつけるものになる。
社会や組織の中で、
個人が試される瞬間を書きたい。
作家の読書道、横山秀夫)
 
人は試される。
試されない人間は、
きっと、つまらない。
試されて、そこで転んで、
また立ち上がって、
そのうち、また転んで、
それでも立ち上がって...。
試された人間だけに、魅力が輝くと思う。
イタチごっこの意味、
知ってるか。
その時々で、勝つこともあれば、
負けることもあるってことだ。
[午前五時の侵入者]
看守眼、横山秀夫)
 
追っているうちに、追い越して、
追われているうちに、今度は追い越される。
世の中は、いつも勝っていられるわけじゃない。
負けることもあるという覚悟で戦う気にならないと、
戦いにともなうストレスには耐えられません。
縁故で人など採っていたら
会社はぬるま湯になる。
ぬるま湯はやがて水になる。
何百人何千人の人間がいようと、
火を起こす人間がいなければ
会社は凍りつく。
[自伝]
看守眼、横山秀夫)
 
赤ちゃんが生まれると、
家族の空気が新鮮になります。
しかし、むずかったり、夜泣きが始まると、
楽しいとばかりも言ってられません。
でも、そこを乗り越えないと、家族は成長しない。
組織がぬるま湯にならないよう、
新しい風を吹かせる人材を招くのも、
それに似ている気がします。
自分しか信じてないんだよ、
自分の眼力しかな。
縁故採用は
会社を腐らすから
絶対にしないっていうのが
自慢らしい。
[自伝]
看守眼、横山秀夫)
 
自分しか信じないって言うのは、
他人の意見に耳を貸さずに、
自分の考えに執着するという
意味あいのことが多いです。
別に悪いことじゃない。
それじゃあダメなんだって気づかされるまで、
それを続ければいい。
チャレンジの多い人ほど、
早めに気づけるはずです。
言葉の暴力は心を傷つけるだけだ。
普通に生きていれば誰だって
心なんか傷だらけだ。
だが、身体に受けた暴力は
心にも身体にも深い傷を残す。
心が思い出しては身体をいたぶり、
身体が思い出しては心を切り刻むのだ。
それが、たとえ一度きりのことであっても。
看守眼、横山秀夫)
 
カーッとなって、ひっぱたく。
これが常習的になって、
自分で止められないと、
虐待になってしまう。
前もってルールを決めて、
それを破ったときには、ひっぱたくよ、
という予告をしておいて、
実際に破ったときには、
痛みを味わうことによって反省してもらう、
という方法。もちろん、常習的でなく。
親それぞれ、家族それぞれ、
教育方法があるんでしょうけど、
常習的になると、教育効果はなくなる。
恐怖効果だけが残ってしまう。
男に頼って生きるという、
その気持ちこそが怖い。
危険すぎる賭けに思えてならない。
看守眼、横山秀夫)
 
男は頼られると、
がんばるぞーって思うけれど、
ちょっとでも能力以上に頼られると、
意外に弱い人も出てきます。
あと、頼られるところの「いい気分」だけ
もらって、逃げるっていう人もいます。
私は、どれだろう?
事務職員は警察に勤めてるけど
警察官じゃないんだから。
やっぱり、本官の
本当のところの気持ちは
わからないと思うの。
でも、それでいいの。
警察官の家族。
それぐらいの気持ちでいればいいのよ。
看守眼、横山秀夫)
 
同じ立場になってみなければ、
本当の気持ちはわからない。
けれど、必ずしも、
同じ立場でわかってあげることが、
ベストとは限らない。
違う立場だからこそ、気づき、
思いやれることもあると思います。
小さなことを 恐れなさい
大きなことは どうにもならない

小さなことを 恐れなさい
大きなことは どうにかなるの

小さなことを 恐れなさい
小さなうちに 恐れなさい
クライマーズ・ハイ、横山秀夫)
 
小さなことは、
どうにかできるから、
どうにかできるうちに、
ちゃんと大切にした方がいい。
自分でどうにか出来る、
そのラッキーを大切にすることだ。
一方、
大きなラッキーは、
めったに訪れないか、
限られた人にしか、
訪れないかもしれない。
酔わなきゃ本音を言えない人を
信じちゃだめだよ。
そういう人は本当の人生を
生きていないからね。

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ、横山秀夫)
 
酒が悪いわけじゃない。
でも、酒ですべてが解決される、
っていう考えには無理がある。
酔わなきゃ本音を言えない人は、
酒で利用されたり、
酒で失敗したり、
酒で人生を狂わせたりする。

プロフィール

Shu。言葉力仕事人。いい言葉ねっとを運営。著書「読めばたちまちハッピーになるイイコトバ。」

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