【天童荒太さんについて】
1960年、愛媛県生まれ。明治大学文学部演劇学科卒業。本名で投稿した「白の家族」が野性時代新人文学賞を受賞。代表作にベストセラーとなり、よみうりテレビ制作で連続ドラマ化もされた『永遠の仔』があります。2009年1月、『悼む人』によって第140回直木賞を受賞。文庫化の際に大幅に改稿することが多いようです。インターネットには触れず、携帯電話も所有していないとのこと。

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愛の定義なんて、
あいまいなものだし、
自分が愛だと信じていても、
それが真実かどうか、
疑いはつきまとうものでしょう?
あふれた愛、天童荒太)
 
自分の愛に、
疑いを感じない人のほうが、
おかしいかもしれない。
愛を貫くことには、
きっと、自分でも疑いを抱くと思うから。

変えられること

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起きたことは、変えられないでしょ。
いくら自分を責めたって、
変えることができるのは、
これから先のことだけだって。
あふれた愛、天童荒太)
 
変えられることに集中しないと、
人は、ストレスが多くなる。
ストレスが悪いとは言えないけれど、
無用なストレスを避けたいとしたら、
変えられる時間に集中したほうがいい。

ふたりだけの生活

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一緒に生きるって、
単純にひとつ屋根の下で
暮らすことじゃないだろ。
裸の自分を、さらけ出すことにも
なるんだから...それって、怖いし、
不安に感じるのは、しぜんだよ。
けど、それでも一緒にいたいと思うんだ。
離ればなれになることのほうが、ずっとつらい。
ふたりだけで生活するのは、確かに怖いけど...
怖いってことが、わかってるだけ、違うんじゃないかな。
準備をしておけるだろ。
あふれた愛、天童荒太)
 
分かるから怖いことと、
分からないから怖いこと、
っていうのがある。
いずれにしろ、もっともっと知っていって、
怖さの本質が、分かっていった方がいい。

一緒に生きる

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人と一緒に生きるってことは...
大事な相手を傷つけたり、
こっちが傷つけられたりすることも、
増えるってことだから...
本当は怖いことだし、
危うい面も、あるはずだろ?
あふれた愛、天童荒太)
 
誰かと一緒にいられる、
っていうことは、
さびしくないかもしれないけれど、
ほかの問題が浮かび上がってくることもある。
一人でいるのも、みんなでいるのも、
強くないと難しい。

行き違い

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完璧な親も家族もいやしない。
みんなそれぞれの場で一生懸命でも、
ちょっとした行き違いが生じることはあるだろ。
自分や相手を攻めたり、
迷惑をかけることを怖がったりするより、
まず認めることが大事だと思うんだよ。
あふれた愛、天童荒太)
 
それぞれの家族に、
それなりの問題があって、
それぞれが頑張っている。
比較しちゃうこともあるけど、
そんなことは意味ないんだよな。

幻想

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幻想は、人を
温めることなんてできない。
ぬくもりなんて与えられない。
きみに実際にふれられるのは...
きみを温めることができるのは、
現実に生きてる人間だけだ。
あふれた愛、天童荒太)
 
人と人とがつながる、
心が通じ合うっていうのは、
きっと、幻想的なことで、
それがなかなか出来ない人にとっては、
本当に幻想の中でしか出来ないように
思えるかもしれない。

裏返し

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子どもを愛している
ということの裏返しなんですよ。
愛情が強いほど、
失うことの恐れも大きくなるの。
もしも愛する我が子を失ったらどうしようと考えて、
不安になる。その不安を内側にため込むうちに、
知らぬ間にふくれ上がって、
負の幻想に呑まれてしまうの。

あふれた愛

あふれた愛、天童荒太)
 
人の愛情は、完璧でない。
どこか偏っている。だから、
不安になったり、それが
ある瞬間から、憎しみに変わったりもする。
それで痛み、悲しみを感じながら、
愛は成長するんだと思う。


プロフィール

Shu。言葉力仕事人。いい言葉ねっとを運営。著書「読めばたちまちハッピーになるイイコトバ。」

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