歴史が逆戻りをして、
うまく行ったためしは
ただのいちどもない。
(
中原の虹、浅田次郎)
あの頃がよかった、なんて、
新しいことに慣れないうちは
思ってしまう。けれど、
慣れるまでがんばれば、
自分の能力はアップして
慣れるようになっていく。
あんたみたいに
立派な貧乏人は、
どこを探したっていやしない。
強いわけさ。
世の中の金持ちが束になってかかってきたって、
こんな立派な貧乏人にかなるわけないだろ。
(
中原の虹、浅田次郎)
自分に与えられたもので、
勝負すること。
それって、簡単じゃないこともある。
でも、自分の土俵であれば、
勝てる勝負もあるはず。
人生は戦争だ。
作戦通りにことが運ぶはずはない。
(
中原の虹、浅田次郎)
思い通りに進む人生はない。
金メダルだけがいつも手に入るもんでもない。
銀メダルもあれば、予選落ちもある。
それを乗り越えて初めて、
人は、人生の戦いに慣れていく。
生きとし生ける者みなすべて、
歴史を知らねばならぬ。
なるべく正しく、なるべく深く。
何となれば、いついかなる時代に生くる者も、
みな歴史上の一人にちがいないからである。
では、いったい何ゆえ歴史を知らねばならぬのか。
おのれの歴史的な座標を常に
認識する必要があるからである。
おのれがいったいどのような経緯をたどって、
ここにかくあるのか。
(
中原の虹、浅田次郎)
自分がどうしてここにいるのか。
どうやって、ここに生まれる歴史があったのか。
父母、祖父母、さらに歴史をさかのぼれば、
果たせなかった思い、生命にこめられた命が
見えてきたりします。
世の中は、
ありえねえことほど起こる。
明日のてめえがわかっているやつなど、
ひとりもいねえんだ。
(
中原の虹、浅田次郎)
ありえないことは、
いろいろある。
けれど、ありえないことのすべてが、
何もしない前から、無理なこととは限らない。
これはどうしようもないと思ったら最後、
何もやる気がなくなってしまいますよ。
どうしようもないことをどうにかするのが、
人間なんだろうと思います。
人間らしく生きるっていうのは、
そういうことですね。
(
中原の虹、浅田次郎)
人間らしいとは、
なにかをどうにかしようって
がんばることなんですね。
それって、ほかの動物にあるとしても、
人間の頭がフルに回転すれば、
一番優れているはず。それをしないと、
たしかに、人間じゃないかもしれない。
どうしようもねえことなんて、
この世にあるものか。
どうしようもなけりゃ、
どうにかすりゃいいんだ!
(
中原の虹、浅田次郎)
どうしようもないことは、
どうにかするようにがんばればいい。
それだけでいいのだ。
あきらめたくなければ、
そうするしかないのだ。