殺風景な場所でしか…
殺風景な場所でしか
落ち着けない人間がいても
おかしくはないだろう。
(さらば長き眠り、原りょう)
人の好みとは、
なかなか多様である。
「きれい」という
価値観一つをとってみても、
人それぞれの方向性があるはずだ。
きらびやかな様子を言う人もいれば、
質素な様子を言う人もいる。
はたまた、原始的な様子を言う人も…
誰かが、他人の価値観について、
「信じられない」というのは
その人の勝手ではあるが、
「信じられない」で片づけているうちは、
人のことなんて見えてこないだろう。
少し早いけれども、なかなか
集まる機会がないということで、
先日、知人たちと毎年行っている
クリスマス・パーティの話し合いになった。
クリスマスと言えば、
手づくりケーキを食べたい、
という人もいれば、
お店でおいしいケーキを買おう、
という人もいる。はたまた、
スポンジやクリーム、イチゴなどの
材料をそろえて、その場で、
みんなで作るのが楽しい、
という人もいる。
みんな好き勝手に、自分の常識を言う。
ある女性が言った。
「だって、みんな、ケーキを
手作りするのが好きでしょ?」
その場は、沈黙である。
「…」
自分の「常識」の世界に
閉じこもっている人にとって、
他者の価値観を理解するのは、
難しいだろうなぁ。
「常識は、それほど常識でない。」
(ボルテイリ)
また、この言葉を思い出した次第です。
