何もいわずに 何もきかずに…
あなたに届くように(松任谷由実)の歌詞
何もいわずに~の部分
この時期、うちの義父は、
ちょっと離れた山へ、
山菜採りに出かけます。
今は、わらびの採れ始め。
先日も、朝早く、
ご飯とみそ汁をすすって、
自転車をこいで行きました。
我が家では、さっそく、
ごちそうになっています。
おいしいんだなぁ、
ちょっとした粘りもあって。
昨日は、うちの奥さまが、
私の祖父のために、
用意してくれたわらびを、
タッパーに入れて、
老人ホームへ持って行きました。
「わらび、持ってきたよ。」
「○#×※$△~」
何を言っているか、
分からない。
「なに?」
何度も聞き直しながら、
やっと分かったことは、
「ここの食事でも、この前出た。
あんまり多くはなかったが…」
ということだった。
「食べるか?」
「うん。」とうなずく。
それから、うめぇ、うめぇ、
と言って、約1時間かけながら、
タッパーのぜんぶをたいらげた。
私が、箸で口まで運ぶ。
祖父は、ひたすら食べ、噛みながら、
一言、二言と話す。そんな感じで、
時間がどんどん過ぎました。
途中で、タッパーを置いて
帰ろうかと思ったものの、
自分で食べて、散らかされても、
喉にひっかけられても困るし、
あとわずかかもしれない命を前に、
私にできることって、
こんなことだけだろうなぁ、
と思い直し、その場にいました。
よほど、おいしかったんでしょう。
まさか、ぜんぶ食べるとは
思っていませんでした。
おかげで、すぐ近くで
買い物をしていた奥さまを、
予定より30分ほど長く待たせる
ことになりましたが、
事情を聞かせると、
「それは良かった。」と。
恋愛とかでなくても、
そこに居てくれるだけでいい、
っていう時間は、
あるもんなんですね。
違ったかな…?
