幸福な人はきわめて少ないですよ。…
「幸福な人はきわめて少ないですよ。
どんなに少ないかが
おわかりになれば、
きっとびっくりなさるでしょう。」
「そうですか?」
と、…言ったものの、
他人の幸不幸は問題ではなかった。
(中年の人妻の事件、クリスティ)
不幸だ、と感じる時には、
自分だけがどうして…
とか思っているから、
他人のことなんて、
見えてこない。
いいところまで行っていると、
その先のものも手に入れたくなる。
しかし、そこで、
それが叶わなかったとなると、
とたんに不幸になったりする。
そんなの、もったいない。
だって、それまでに、十分、
いいものを手に入れているから。
アカデミー賞を逃した、
レオナルド・ディカプリオが、
その後のインタビューで、
こんなことを言っていた。
「賞というのは、ケーキの上の
チェリーみたいなものだよ。」
負け犬の遠吠えみたいに、
聞こえるところもあるけれど、
新しいものが得られなかったからと
言って、自分を不幸にするのは、
本当に「不幸」なこと。
得られても、得られなくても、
相変わらず、私たちは幸せなんだ。
そう思えるものが、
この人生にはあると思うんだなぁ。
【参考】
失踪日記(吾妻ひでお)
